気がつけば

2009.07.09

太陽が西に沈み、夜で黒く塗りつぶされた近所の公園の横を通る。
春の終わりに葉っぱを切られた木にはいつの間にか新しい葉っぱが生い茂ってきた。
気がつけば、もう夏。
パチパチ、パンッッ。光と音。公園の中央でキャッキャッ騒ぐ声。鼻をくすぐる火薬の匂い。
花火だぁ。
一瞬の輝きと音が生み出すファンタジーは大人になってもワクワクする。ワクワクする気持ちが僕の中から引越して居なくなってしまったのだと思ってたら急に街角でばったり出会った感じ...。久しぶりに無邪気にワクワクした。
花火は運動会のようだ。準備と本番は凄く楽しいが、後片付けの寂しさが身に染みる。花火が終わると心にポッカリ穴が空いて楽しい気持ちがその穴から落ちてしまう。公園をどんなに探しても、見つかるのは寂しさと花火の残骸だけ。
物思いにふけっていると、ヒュ〜、パンッッ。打ち上げ花火が始まった。そろそろ終わりに近づいてきたかな。打ち上げ花火が終わったら最後は線香花火かな...なんて考えながら夜道をまた歩き出す。花火の終わりを見るのは寂しいからね。
あ〜気がつけばもう夏だね。

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