のぞみ120号
2009.07.18
のぞみ120号、11時17分発。
出発のアナウンスが流れ、座席を少し後ろに倒す。
昨日まで九州4県、広島とキャンペーンで回っていた。もちろん車移動。
今日は東京で仕事があるため新幹線で移動することになった。
お昼時の車内。弁当にかぶり付く若手のサラリーマンや英語で書かれた新聞に目を通すサラリーマン...とスーツ姿の男性客が多い。
窓の外は今にも泣き出しそうな曇り空が一面を埋め尽くす。
『京都〜、京都』とアナウンスが流れ、右手に五重の塔が顔を出す。
京都を出ると建物は減り、窓から緑一杯の田園風景が広がりだす。そう、この辺りが僕の故郷である。
窓の外を見ながら、先月くらいに父からあった嬉しい一報を思い出した。なんと15年ぶりに蛍が見れたらしい。その一報に対して僕は上手くリアクション取れなかったのか、父は電話越しに少し残念そうだった。本当は凄くビックリしたし、ドキドキしたけど、出た言葉は低い声で『へぇ〜』とか『ほんまに〜』と落ち着いた口調になってしまった。男同士の親子はなんとなく不器用なコミュニケーションになってしまうんだよなぁ。小さい頃...、蛍を見に行ってた頃なんて、父さん父さんとくっついて離れなかった...と母は言うけど、今はこの不器用なコミュニケーションが二人にくっついて離れない。まっ、蛍も帰ってきたことだし、これをキッカケに父さんにくっついてみようかな...なんて言いながら蛍を見ることより難しいかも。
僕の想い出を知ってか知らずか、故郷の近くを通り過ぎるとき、新幹線がほんの少しスピードを落とした...そんな気がしました。ありがとう、新幹線。気持ちだけありがたくもらっておくよ。
とりあえず東京へ。
先は長い一眠りするかぁ。
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