テレビ見るよりジョギング
2008.04.15
愛知県三河湾での野外フェス『Rock on the Rock』
今回は朝一番に出番があるので前の日から行ってゆっくりすることにした。
ステージや会場を組み立て段階から見るのは新鮮で
本番を明日に控えてスタッフの方々がバタバタと行き交う。
その横でキャッチボールするコミーとウリョンのグラブがパシパシと響き合う。
そんな中一人、すべてを見下ろすようにステージ裏にそびえ立つ絶壁。
花見の席取りのように何日も前からその場所を確保して
ここからは動きませんと無言で威圧してくる。
絶壁さんもこのフェスを楽しみにしてたんだろう。
時間もまだ早かったのでちょっと街をジョギングすることにした。
初めて来た土地、知らない場所は実際に足や手で触れてみるまでは
『こんな街だろう』と自分の想像で組み立てられるテレビの中の画像と一緒。
それが一歩一歩進むたびに街の個性で塗り替えられていく瞬間が好きだ。
夏にはまだ早いこの季節に油断した人の気配のないビーチと
旅館を駆け抜けて、山を一つ超えたところに港町があった。
1、2、3と番号のついた団地。
庭先にピンクのビニール手袋がwelcomeと手招きするように干され、
こいのぼりが潮風をスイスイ泳ぐ。
その横を鷹とカラス、奥にはカモメが飛んでいる。
カモメの飛ぶ真下では引き上げた魚を板でできたケースに分けている
長靴をはいたオジサンとピンクのビニール手袋をしたオバサンが港で作業していた。
思ったよりも港は風が強く、思ったよりもカモメは大きかった。
僕が生まれた街にたまたま海がなく、たまたま親父が漁師じゃなかった。
もしこの街に生まれていたら自分は漁師になっていたのか...。
それとも音楽をするために大阪の街へと飛び出していたのか...。
うーん...。とにかく思ったよりもカモメは怖い。
走るのにも疲れてテクテクと駅に向かって歩き出した。
大きなバッグを2つも肩から下げて前から歩いてくる一人の中学生。
その後ろから背中を押すため顔を真っ赤にして手伝う夕日。
そういえば...僕もウッドベースを担いで歩く帰り道、
雨の日はなぜかいつもより重い気がしてた。
晴れた日はコイツが世界中のみんなの背中を押してたんだ。
今のうちに僕もホテルへ帰った方が良さそうだな。
次の日の12時にステージでライブした。
やっぱり野外はいいね。
今年の夏もいろんな野外フェスに出てみたいな。


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