あーティッシュください

2008.03.27

ムズムズ...クションッ。
花粉症になって記念すべき15周年。
全然有り難くない。何故花粉症になったんだっけ?

あれは中学一年生の時野球部に入部してすぐ事件が起こった。
先輩がバッティング練習を行っている。
グラウンドの外野で玉拾いをする一年生。
ポカーンとファウルボールが一球、竹藪へと消える。
先輩が『おまえとおまえ、ほんで...そこのおまえっ』
という風に名前のないロボットを一号、二号と呼ぶように
指差し顎をクイっとしゃくって合図する。
『ん?』とキョロキョロする3人。自分かな...って。

『なんか合図されたけど何?何?』
みたいに何の合図か分からず照れ笑いする。

『おまえらやっ、早よボール取ってこぉいっっ』

先輩に名前も覚えてもらえない下級生の一号二号三号の初めてのおつかい。
僕はその三号にエントリーされていた。
とりあえず急ぎ足のフリをしながら3人でグラウンドを出た。
まだ真新しいユニフォームが板に付かず
汚れないようにユニフォームをかばう新前。
暖かな日差しが優しく照らし、小さなツクシが背丈を伸ばす。
その姿はまさに希望に満ちたヒョロヒョロの僕らのようで...。

春風に鼻歌を飛ばして勢いよく竹藪へ。
中はまだ冬の余韻が残っているのか...ひんやりと肌寒い。
遠くでキーン、キーンとグラウンドから響いてくる。
現実の世界のくぼみにでもきてしまったようでちょっと心細い。
どこだ、どこだと探し出して15歩くらいで見つかった。
新前3人は仕事の速さに満足して竹藪から出る。
それが花粉症人生の始まりだった。
竹藪に行って帰ってきた10分くらいで人生が変わってしまった。

ただの名無しの一年生野球部員3人が、
ただの名無しの一年生花粉症野球部員3人となった。

クションッ...

あー今日も幾万の花粉がスカイダイビングを楽しんでおられる。
名古屋キャンペーンの移動車内で3回連続でくしゃみをして
花粉のダイビング着地を阻止しようと企む。

クションッ...

あーティッシュください。

080327_01.jpg

080327_02.jpg

長崎の坂道

2008.03.20

あちゃー。こんなに温いのか...。
只今キャンペーン中のカットマン。
大阪梅田丸ビルのタワーレコード・インストアライブを経て
750km先の長崎県にやって来ましたよ。

大阪はやっと春が玄関のドアをノックしたくらいなのに、
長崎は春が海水浴を始めるくらい温い。
春用のコート?いらんいらん。Tシャツ一枚でもいけるよ。

fm長崎と長崎国際テレビの行き来の途中に出島を見かけました。
昔は鎖国で固く閉ざしていた場所。
僕の知らない歴史がこの場所に塗り重なり今もなお何かを伝えてくれる。
今ここに立っているだけで歴史に触れてる感じがして足にギュッと力が入る。
長崎はいつの時代も旅人が寄る文化があったのか。
長崎の人はすごくオープンでさざ波のように優しく広い感じがする。
海に囲まれてるから本当の広さを生まれた時から知ってるんだろな。

『長崎での発見』...
傾斜に並ぶ街並みになぜか魔女の宅急便が頭に浮かびました。
海沿いの坂道、風を体いっぱいに受けて2人乗りの自転車で下っていく。
映画の中にそんなシーンありましたよね?
でも坂道が急すぎて自転車乗る人が全然いないみたい...。
長崎での発見でした。

080317_001.jpg

080317_002.jpg

自分作り

2008.03.12

梅田の街から空に向かうエスカレーターのように
ゆっくり回るHEP FIVEの観覧車。
そのてっぺんから眺めると
男性がどんどんと集っていく場所、阪急メンズ館が見える。
3月9日に阪急メンズ館5階でウリョンの弾き語りライブがあった。
建物のエスカレーターの前に特設スペースがあり、
カットマンの歴史が永遠とビデオクリップで流れる前でウリョンが、
1曲2曲と歌い出した。

2曲目のlandscapeを歌っている時にヒョコヒョコと小さなお客さんが現れた。
3歳くらいかな...。
一生懸命聴いている。
お母さんが手を引っ張り出そうとするが、振り払って見ている。
耳だけじゃなく、全身でアンテナを立てている感じだ。

大人に混じって一人聴いているこの子は曲が進むにつれて引き込まれていき、
前へ前へとウリョンに近づいていく。
すごく体で正直に聴いているこの子を見て、
その小さな2つの眼にウリョンはどう映っているのか...。
この世界はどう映っているのか...なんて考えてしまった。

ウリョンの弾き語りはすごく良くて、
この子の横で僕も歌だけに集中して体で正直に受け止めることができた。

頭ん中も肩もすべてに力が抜けて、
あらゆる穴から歌が流れ込み血管を通って体の細部にまで行き渡る。

何かエネルギーに変わる感じがわかる。
体に何か入り込むということは食事とかじゃなくてもエネルギーに変わる。

こどもは影響を体いっぱいに受ける。
食べ物なんかよりそれ以外のもので...。

自分を作るものは世界に溢れている。
何にも染まっていないこどもは何でも自分に作り変える。

僕らもまだまだ自分を作り続けている最中...、
もっともっと自分に取り込んでいけるし、
すべて自分次第であると気づかされました。

今日はウリョンの演奏を見にきて良かったな。

080309_001.jpg

呼吸のように

2008.03.08

小さな小さな花がブロック塀の片隅で呼吸を始めました。
色をなくした冬の街に少しずつ色が塗られていく...。

春になろうとしている。
世の中に先日また一つ色がつきました。
花が咲きました。この花は散ることなく咲き続ける...『permanents』
僕らのfullalbum発売しました。
そのキャンペーンのため、今はあっちこっち行っているのですが、
その中の神戸のKISS fmに行った時に
モザイクに寄ったので写真を撮っちゃいました。

本当に悩んだり立ち止まったりしてしまった時
自分で考えてもどうやって歩いたらいいか分からず、
歩き方を忘れてしまうことがある。
そんな時一瞬で楽になったり助けてくれるのは医者でも薬でもなく言葉だと思う。
親や妻、友達の一言であったり、偶然ラジオから流れた歌であったり...。
僕らのアルバムは歩く公式や生きるためのコツなんか載ってない。
ただ自分たちが一生懸命生きている、
そのままの姿、生活を書いたものです。

歩くことも立ち止まることも自分が感じたまま書いて音にしました。
すべてを忘れたとしても呼吸することは忘れない。
呼吸のように一生聴き続けることのできるアルバムなので是非聴いて下さいね

080306_01.jpg

ライブ巡り

2008.03.03

先月25日真冬の夜に大阪城ホール、ビョークを見に行った。
彼女は僕の知らない言葉で歌っているはずなのに心まで届いてくる。
メロディーが入ってくるというより言葉なのだ。
それがとても不思議で、神秘的で...。
普通洋楽を聴いていても頭で意味を追っていけず
メロディーを耳で拾うだけになってしまう。
でもビョークは違う。
耳なんてスルスルって抜けて血管を通り心に話しかけてくる。

不思議だなぁ。

そういえばビョークを街中で聴いてる時もそうだ。
ウォークマンから流れる音が妙に神秘的で
自分は映画の中に入り込んだような感覚になる。
いつも歩いている道で何も変わってないのに
ビョークの歌声がその街にBGMをつけたみたいに
通行人の手の血管の動きまで鮮明に見えだしたりする。

雨がスローモーションで落ちてきたりする。
自分の眼のレンズが映画を作るようにズームしたり、
切り替わったり...。不思議だなぁ。
でもそういう感覚にしてくれるビョークがとても好き。
 
ライブに行けて幸せでした。

今月に入ってもう一つライブに行きました。
うちのマネージャーのトークライブ。
3月9日にもウリョンが弾語りライブする阪急メンズ館に関わる3人
(スタイリスト久家さん、Lマガの松尾さん、そしてマネージャー871)が
音楽とファッションについてトークする。
なんか父兄参観みたいで始めは照れくさくて観てられなかったけど、
だんだん応援している自分が出てきて、
もっとしゃべれーって思ったりしてました。

父兄参観ってこんな感じなんかな。
なんか新鮮でビョークのライブとは違う感覚が
自分に芽生えて楽しかったです。

080303.jpg

次は何のライブに行こうかな...